[桃尾の滝物語]

 京都からJR奈良線に乗って奈良まで行き、そこからJR桜井線に乗り換えて天理駅で降りた。京都からは奈良まで快速を使うと、天理までは約1時間で来れる。
 天理駅に降り立ってまず目に入ったのは、駅前の建物に「ようこそおかえり」の文字が大きく書いてあったことだ。普通の観光都市なら、「ようこそ、○○へ。」という言葉が掲げてあるのは分かるが、「ようこそおかえり」は私にはよく分からなかった。でも、滝へ着くまでの道のりの中で、その言葉の意味が分かってくるのだった。
 ガイドブックを見ると、天理駅から滝まではバスが出ているということだったので、さっそくバス乗り場に行き、発車時刻を確認すると少し言葉が無くなってしまった。その滝を通っていく路線バスは、1日4本くらいしかなかった。幸い30分くらい待つとバスがあったのだが、滝を見て帰るときにバスがあるのかというのが不安になってしまった。まあ、バスで15分くらいの所だから、歩いて帰ってもしれてるナァ、なんて自分を慰めながら、行きのバスを待つことにした。
 バスに乗ってしばらく行くと、「西宮詰所」という建物が道路脇にあった。「ははーん、ここは昔の街道やったんやなぁ。」なんて、「関所」と勘違いをした私だった(^_^;  それが勘違いだと気が付いたのは、バスで5分も走らない間に3箇所くらい「○○詰め所」という建物があったからだ。建物の雰囲気は、中規模の旅館という感じだった。でも、やっぱり何か分からなかったんだけど、その先にあった”天理教の総本山”を見て察しがついた。おそらく信者さんがこの総本山を訪れたときのための宿泊施設なんだろうと思う。それにしても、バス通りに面しているところだけでも、10箇所くらいの詰め所があった。1つの詰め所には50部屋くらいありそうだから、全部で相当人数が泊まれるんだと思う。
 「桃尾の滝前」というバス停で330円払って降りると、「7月17日滝開き」という看板があった。なに?来週末に滝開きということか。それまでは、滝が封鎖されていたらどうしよう・・・、などとつまんないことを考えながら、滝までの500mの道のりを登っていった。
 登っていく途中に石段があり、その上に神社があった。名前はなかったが、おそらく滝を奉っている神社だと思う。とりあえず、お賽銭を入れてお参りをしてから、その先の滝へ向かった。その神社を通って滝へ行けるのかと思ったんだけど、それは甘かったので、仕方なく石段を下りることにした。
 その先には20台くらい停められる駐車場があり、その奥に桃尾の滝があった。滝壺の側まで近づいて、石の上に座ってしばらく涼むことにした。身体全体に心地よい量のしぶきがかかり、それまで出ていた汗がしばらくするときれいにひいてしまった。
 水量はそれほど多くなかったが、すごく情緒がある滝だった。
 30分ほど滝の側でゆっくりしてから、滝をあとにした。バスを降りた場所場で戻ってみたが、この辺りは”自由乗降区間”ということで、いつも見慣れた”バス停”というものが無かったため、二つ手前の「下滝本」という”バス停”まで戻り、バスの時間を確認した。すると、次のバスは1時間30分後だった(^_^; 結局バスに乗るのは諦めて、約6kmの道のりを歩いて戻ることにした。
 駅まで帰る途中に「彩華ラーメン」という天理で有名なラーメン屋があったので、そこで昼食をとった。約1時間ほど歩いて、無事に天理駅まで戻ってきたのだった。


桃尾の滝入口 桃尾の滝 桃尾の滝 略歴


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